うれしい対決

第38回天皇杯全日本選手権準決勝の結果、来年元日に行われる決勝は「ジュビロ磐田セレッソ大阪」の組み合わせとなりました。
でも自分の脳内ではJFLヤマハ発動機ヤンマーディーゼル」っていう、想い入れのあるうれしい対決になっています。
磐田の前身であるヤマハC大阪の前身であるヤンマーディーゼルは共にJリーグ元年にプロ化することはありませんでした。原因は親会社が当初消極的であったり、同府県内に先にプロ化条件を満たしたチーム(清水エスパルスガンバ大阪)ができてしまったからとも言われていました。(真偽はわかりませんでした。あくまでも噂です。)
特にヤマハは当時日本サッカー界の二大勢力、日産自動車(のちの横浜Fマリノス)と読売クラブ(のちの東京ヴェルディ)に次ぐ勢力であったと記憶しています。当時の主力はドーハの悲劇組であるMF吉田光範、ゴンことFW中山雅史にGK森下申一でした。(特に吉田は渋くて好きでした)
そのチームがプロにならないなんて大人はおかしい、アホやと子供心に思っていたものです。
ヤンマーに想い入れがあるのは、JRの電車内から見える小さなグラウンドで練習している姿をよく見ていたからです。「カネも使われんとこんなちっこい練習場で健気に練習しているや〜。がんばれ〜。」って勝手に悲劇の物語を作っていたものです。
また、当時梅田の百又ビルの前にあったヤンマーのショールームを見ながら、「ここの土地売って、グラウンド借りたれよ」なんて言っていました。
懐かしい話をしてしまいましたが、その当時を知るのは磐田はゴン、C大阪森島寛晃だけになってしまいました。
いまや磐田は王者、常勝軍団と呼ばれるようになり、C大阪も・・・スイマセン、思いつきませんでした。
両チームとも質の良い試合を期待しています。


プロ・アマあわせて6851チームの頂点に登ることを許された2チーム。しかし過去のデータを見ると来シーズンに一抹の不安を抱きます。

  • 1993年(第73回) 横浜F 6−2(延長) 鹿島
    • 1994年シーズン前期 横浜M-5位 鹿島-3位
  • 1994年(第74回) 平塚 2−0 C大阪
    • 1995年シーズン前期 平塚-7位 C大阪-9位
  • 1995年(第75回) 名古屋 3−0 広島
    • 1996年シーズン    名古屋-2位 広島-10位 (年間順位のみ)
  • 1996年(第76回) V川崎 3−0 広島
    • 1997年シーズン前期 V川崎-16位 広島-10位
  • 1997年(第77回) 鹿島 3−0 横浜F
    • 1998年シーズン前期 鹿島-5位 横浜F-8位
  • 1998年(第78回) 横浜F 2−1 清水
    • 1999年シーズン前期 横浜F-解散 清水-3位 
  • 1999年(第79回) 名古屋 2−0 広島
    • 2000年シーズン前期 名古屋-12位 広島-10位
  • 2000年(第80回) 鹿島 3−2(延長V) 清水
    • 2001年シーズン前期 鹿島-11位 清水-4位
  • 2001年(第81回) 清水 3−2(延長V) C大阪
    • 2002年シーズン前期 清水-11位 C大阪-2位(J2総合)
  • 2002年(第82回) 京都 2−0 鹿島
    • 2003年シーズン前期 京都-16位 鹿島-8位

確かに1998年、2001年シーズン優勝の鹿島など年間では結果を残しているチームはあります。しかし前期では優勝実績に見合う成績とは思えないチームがほとんどです。(サンプル数が少ないのでチョット強引ですが・・・)
Jeremy Walkerさんのコラムによると、

マリノスの監督である岡田武史も、12月23日の時点で天皇杯から脱落したのは、「我々にとっては良かった」と認めている。
天皇杯は我々にとってはさほど重要ではありませんでした。モチベーションの上がらない選手もいますし、外国人選手のなかには国に帰りたがっている選手もいますからね」
「この大会は、プロのチームにとってはとても難しい大会だし、我々は次のシーズンに備えて休養しなければなりません。2月11日にはアジア・チャンピオンズリーグが始まりますから。だから、良かったと言ったのです」

さて、決勝に残った両チームの来シーズンはどのような結果を残すのでしょうか。