お疲れ様です

関西テレビKTV)「こんな定年見た事ない さらば征平最後の挑戦」を視聴。
放送日(5月15日)の前日に定年退職したKTVアナウンサー・桑原征平の番組です。
何故局のアナウンサーが定年を迎えただけでバラエティ番組が作られたかというと、それは彼がアナウンサーがバラエティをこなすという先駆者的存在だからです。
入社試験でカンニングできたことと、入社当時の社長が「おもろい奴をとってみよか」という気まぐれで関西テレビに入社できた桑原アナ。
ですが関西弁だけで標準語がまったく喋れないため、ニュースを始めとしたコメント読みから外されてしまったそうです。
そこで生きる道をバラエティに見出したというわけです。
1975年の広島カープ優勝時、広島に乗り込んでパリーグ優勝チーム・阪急ブレーブスのユニホームを着て、旗を持って騒ぎに行ったのキッカケに挑戦をエスカレートしていった桑原アナ。
ライオンにでん部を噛まれたり、タイの女性キックボクサーと対決したり、59歳で福井の東尋坊で高さ12メートルの崖からダイブしたりと様々な挑戦をしてきました。
彼の魅力は挑戦する姿だけではなく、永六輔に「芸人を越えた狂気のサラリーマン」と言わせるほど悲壮感の無いキャラ。
過去の映像を見てもサーカスにいるクラウンとなんら変わりありませんでした。


その桑原アナの最後の挑戦が「ニュース読み」。
どこかの記事であることは知っていたんですが、OAを見ることができなかったので残念に思っていたのですがこの番組でみることができました。
ニュースの内容は「キトラ古墳の壁にひびが入った」というもののみだったんですが、読みながら身体が揺れまくり。
腹式呼吸の出来ない、独特の耳障りな濁声ではニュース読みが止められていたのも頷けます。
そして最後に今日をもって定年退職をするというニュースを放送。
ニュースでこんなことを言うのはテレビ・ラジオ放送が開始されて初めてじゃないでしょうか。
それを許したKTV首脳陣の寛容さには感心させられます。
何も知らない方が見ると、アナウンサーが暴走した放送事故と勘違いされたんじゃないですかね。
そのために「キトラ古墳」のニュースを急いで読んでいった桑原アナ。サスガです。


番組のメインはペルー・マチュピチュでのグッバイボーイの挑戦。
グッバイボーイとは標高2880mマチュピチュ遺跡の下り坂でてくる少年のこと。
観光バスが曲がりくねった道をはしる間、ショートカットして先回りして17分間の間に高低差約1000mの道を9回「Good Bye!!」と叫び見送るというものです。
現在は少年が学校に行かなくなるということで、禁止されているのですが今回特別にできたということだそうです。
結果はゴールである第9ポイントには間に合わなかったものの、8回はバスに間に合っていました。
60歳にしてこの結果は凄すぎ。ちょっと感動しましたね。


番組の紹介サイトには名前がありませんでしたが、浅井企画に所属したKTVアナウンサー・梅田淳も登場していました。
桑原アナの後継者と目されていましたことだけあって、よくキャラが似ています。
アピールしようとしていましたが、空回り。まだ慣れていないんでしょう。
同じ時期にフリーになった元ABCアナウンサー・宮根誠司CM出演していますが・・・今後活躍できるんでしょうか。
ABCの番組を引き続き出ていて、他の番組にもちょこちょこでているらしい宮根さんに対してあまり見ないんですが・・・・。
それとも他の地方で顔を出しているのでしょうか。
「仕事くれ!!」と言っていた姿がせんだみつおと重なって見えました。
そのうちお笑いマンガ道場の司会の人みたいに地元に戻って、そのうち議員になっているんじゃないかと思います。