最近のドラマ評

関西ローカルのみ放送されたドラマ、YTV「極限推理コロシアム」を視聴。前回の紹介コラムはこちら
初回を見た感想同様、楽しめたドラマでした。
ただ柏原崇の推理部分が物語をテンポ良く進めるためにササっと片付けられた感じが否めませんでしたが・・・。
4夜連続放送ということを考えるとこれが限界なのかもしれません。
個人的には公園のベンチでのシーンは必要ないと思いました。
恐らく原作の小説ではエピローグとして収録されているのでしょう。
しかし、ドラマとして見たときには最後にダレた感じを残しただけです。


過去に制作したドラマの視聴率が軒並み低調、ということで貼られたレッテルを剥がすかのような「YTVドラマ班、ここにあり」というのを見せれたドラマであったと言えるでしょう。
しかし、物語のテンポを話数の少なさでカバーしていた感が否めません。
また物語の細部にいたる設定は足りないとも思いました。
例えば1週間その部屋にいるのだから、食事や風呂なんかどうするんかなと思いましたね。
くだらん疑問ですが、視聴者にそれを思わせないのも必要です。
「館」のセットはシンプルなものでいいものだったと思いますが、キッチンやトイレなどのワンカットやセットだけでも見せたほうが良かったと思います。
画面上のセットが全て軽く見えるYTVドラマ特有の感じはあいかわらずでしたが・・・・。
個人的には綾瀬はるかの配役は見事だと思いました。彼女はいい脇役になりそうです。
原作のないドラマだったらABCで放送された「安楽椅子探偵」シリーズのように懸賞金付き推理ドラマとして放送できたかも知れない、と思いました。


コレに続いていいドラマの提供を期待しています。
できれば原作に頼らないものを作って欲しいですね。
それでこそプロデューサーや脚本家、演出家の持つ腕の真価を問えると思っていますから・・・。